医院名:草加こば眼科 住所:〒340-0043 埼玉県草加市草加4丁目3-2 電話番号:048-941-0666

緑内障

緑内障とは

緑内障とは網膜で受けた視覚情報は、視神経に集められてそこから脳に伝えられます。緑内障は視神経に障害が起こって発症する眼科疾患で、視野が欠ける・狭くなるといった症状を起こし、失明するケースもあります。日本では中途失明原因で最も多い疾患は緑内障です。
緑内障で欠けてしまった視野は取り戻せず、進行を抑制することしかできません。そのため、早期発見と適切な治療が極めて重要になっています。自覚症状に乏しく、気付いた時には大きく視野が欠けてしまっているケースが多いため、リスクが高まる40歳を超えたら定期的な眼科検診を受けるようにしてください。当院では、視野検査装置、OCTや眼底カメラなどを導入し、緑内障をはじめとする視力や視野に重大なトラブルを起こす眼科疾患の早期発見と治療に努めています。

緑内障の原因

眼球は眼圧によって球型に保たれていますが、眼圧が高くなって発症する緑内障が一般的に知られていますが、眼圧が正常値(10~21mmHg)にもかかわらず発症する正常眼圧緑内障が日本人には多いため、注意が必要です。

緑内障の種類

原発開放隅角緑内障

眼球の硬さは、目の中を流れている房水の圧力によって保たれています。この房水の出口にはフィルターのような役割を持った繊維柱帯があります。ここが詰まって房水がうまく排出できなくなると眼圧が上昇し、視神経に障害を与えて緑内障が発症します。正常範囲の眼圧で起こる正常眼圧緑内障もあるため、眼圧の検査だけではなく、診断には眼底の精密な検査が必要です。

原発閉塞隅角緑内障

房水の出口の隙間である隅角という部分が狭くなり、房水の排出が滞って眼圧が上昇して発症します。

先天性緑内障

房水の出口の隙間である隅角が生まれつき未発達なことで起こる緑内障です。

続発緑内障

眼圧の上昇が他の疾患や服用している薬剤等、二次的要因で発症する緑内障です。

緑内障の症状

緑内障の症状緑内障の主な症状は視野の欠けや狭まりです。早期には視界の一部が欠け、それは徐々に大きくなって見えない部分の面積が増えていきます。人間は見えていない部分があってももう片方の目や脳で補ってしまうため、症状に気付いた時にはすでにかなり進行しています。一般的な緑内障はゆっくり進行するため変化に気付きにくい傾向があります。
一方、急激に進行する急性の緑内障もあります。急性の緑内障では眼圧が急激に上昇して目が強く痛む、吐き気や頭痛が起こるなどの症状が現れます。この場合にはできるだけすぐに眼科を受診してください。こうした症状は脳梗塞などの病気でも現れることがありますので、眼科以外を受診した場合にも眼圧の検査をしてもらってください。

緑内障の治療

失われた視野を治療で取り戻すことはできませんが、進行を止める治療が可能です。できるだけ見える機能を残していくためにも早めに適切な治療を開始し、地道に続けていくことが重要です。進行すると欠損部分が広がって生活に大きな支障を与えます。失明しないためにも定期的に検査、治療を受けてください。

点眼薬

眼圧コントロールを行う治療です。正常眼圧緑内障でも眼圧をコントロールしていくことで症状進行を抑制することが可能です。主に点眼薬を用います。大きく分けて、房水の生産量を抑える薬剤と房水の排出を促す薬剤があります。

レーザー治療・手術治療

薬物療法で十分な効果が得られない場合や急性の緑内障治療にレーザー治療を行います。房水の流れを妨げている場所に穴を開ける治療と、切開によって房水の流れを促進させる治療があります。さらに眼圧を下げなければならない場合には、観血的手術を行う場合もあります。

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