医院名:草加こば眼科 住所:〒340-0043 埼玉県草加市草加4丁目3-2 電話番号:048-941-0666

レーザー治療

レーザー治療について

レーザー治療について当院では網膜疾患、後発白内障、緑内障に対する各種のレーザー治療を行っています。治療の前に散瞳薬という瞳孔を大きく広げる点眼薬を使い、安全に照射できるようにします。瞳孔が広がるため近くが見えにくくなり、まぶしさを強く感じますが、この効果は通常、4~5時間持続します。そのため、治療後にご自分でお車を運転してご帰宅することはできません。

網膜光凝固術

網膜に起こる疾患に対して、進行の抑制や深刻な視力低下を避けるために行われます。レーザー照射の治療は、網膜や黄斑浮腫を強める可能性があります。またこの治療には痛みを伴うこともあります。

網膜裂孔、網膜格子状変性など

網膜に穴が開くなどして網膜剥離を起こす可能性がある時に行い、大きな視野の欠けなど深刻な症状を起こさないようにします。裂孔の周囲をレーザーで焼き固めて網膜剥離を予防します。見る際に重要な役割を果たす中心部ではなく、周辺の治療に用いられるため治療によって視力低下が起こることはほとんどありません。

糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症など

血流が阻害されている部分をレーザー照射で凝固させて新生血管の増殖を抑制し、もろい新生血管からの血液やその成分の漏出を予防します。直接視力回復につながる根本治療法ではありませんが、見るために最も重要な役割を持った黄斑への血流を確保して大幅な視力低下を防ぎます。

後発白内障後嚢切開術

通常白内障手術では眼内レンズを水晶体嚢に挿入します。後発白内障は、白内障手術後にこの水晶体嚢の後嚢が濁った状態です。YAGレーザーを照射により濁りを除去でき、再発もほとんどありません。痛みはなく、照射も2~3分程度です。治療後、後嚢のかけらが眼内に浮遊して一時的に視界が濁ることがありますが、時間経過とともに解消されます。治療後にご自分でお車を運転してご帰宅することはできません。合併症に眼圧の一時的な上昇が起こる場合、また、まれに網膜剥離を起こす可能性もあるため、定期的に受診して状態を確認する必要があります。

緑内障

緑内障の治療では、原因などにあわせてレーザー虹彩切開術(LI)とレーザー線維柱帯形成術(SLT)を行っています。

LI レーザー虹彩切開術

原発・続発閉塞偶角緑内障で瞳孔ブロックを起こしている場合に適した治療法です。瞳孔ブロックを解消することにより前後房の圧力差をなくします。
事前に点眼麻酔を行い、虹彩切開に用いられるコンタクトレンズを装着してレーザーを照射します。照射は虹彩周辺部で、普段はまぶたにおおわれている上部や鼻側に行うことが一般的です。片目にだけ瞳孔ブロックが起着ている場合も、いずれもう片方の目にも起こる可能性が高く、治療後に瞳孔ブロックを起こしていない目にも予防的なレーザー照射を行っています。
レーザー虹彩切開術の合併症としては、瞳孔偏位、前房出血、角膜混濁、水疱性角膜症、術後虹彩炎、限局性白内障、術後一過性眼圧上昇、虹彩後癒着、穿孔創の再閉塞、網膜誤照射などの報告があります。多くの症例報告があるのは水疱性角膜症で、重篤になるケースがあります。

手術後の管理

一過性の眼圧上昇の有無を確認するため、眼圧測定を行います。
目の状態に応じた点眼薬を処方します。

SLT レーザー線維柱帯形成術

原発開放隅角緑内障、続発開放隅角緑内障などに用いられる治療法です。房水の出口近くにある線維柱帯というフィルターの役目を果たしている部分にレーザーを照射して目詰まりを解消します。これにより房水の流出率が改善され眼圧を下げることができます。
事前に点眼麻酔を行い、レーザー凝固用隅角鏡を使って線維柱帯の部分にレーザーを照射します。
レーザー線維柱帯形成術の合併症としては、周辺虹彩前癒着、術後虹彩炎、術後眼圧上昇が報告されています。

手術後の管理

一過性の眼圧上昇の有無を確認するため、眼圧測定を行います。
目の状態に応じた点眼薬を処方します。

TEL:048‐941‐0666